2013年12月28日

東京シャッターガールと手塚治虫記念館

かつて映画でマンガを描いた男がいたが、
映画で写真を撮るとは思わなかった!

うまく言おうとしたのに言えなかった例…

宝塚映画祭に『東京シャッターガール』を観に行ってきました。
……先月ですけどね。


今年14回目を迎える宝塚映画祭。
『この空の花 長岡花火物語』『ネギマン』『893239』といったなんだか凄いラインナップに混じって、『東京シャッターガール』が上映されました。

映画『東京シャッターガール』は、桐木憲一さんのコミックが原作。
桐木さんが自らプロデューサーとなって映像化。3人の監督によるオムニバス映画です。
3篇とも夢路歩が主人公という点は共通しているけれど、必ずしも原作通りではないようで(未読です…)、3人の監督がそれぞれのイメージで撮った作品、と考えればいいのかも。違うかも。


「わたしは、シャッターガール」
監督: 手塚眞
出演: 夏目あおい、大西颯季
圧倒的な映像美。懐かしい感じもした。
Go!Go!ぱわふる学園の夏目あおいさんが、とにかくカワイイ!!
ヒロインに伊沢(from白痴)に通じる部分を感じたりも。

「写真って何?」
監督: コバヤシモトユキ
出演: 田中美麗、西野実見、雲母、田口夏帆、清田悠聖、芳村宗治郎、ハービー・山口
写真とは何なのか?を考えさせられる。写真家・小林幹幸さんの初監督作品。
SUPER☆GiRLSの田中美麗さん、セブンティーンモデルの西野実見さん、しゃべるたびに強烈な存在感を発揮する千草こと雲母さんといった豪華スクールガールの共演!!

「夢路!お前無茶すんなぁ!」
監督: 寺内康太郎
出演: 藤井武美、大橋典之、平光航平
4コマ漫画的なわかりやすいドラマ。
藤井武美さんがカワイイ。が、小野田くん(平光航平)が全部かっさらって行った感あり。
オチが面白い。

まさに三者三様、それぞれのカラーが出ていて、どれも面白かった。
ぱわ学の夏目あおいさん目当てで観に行ったけど、出ている女の子みんな可愛くて幸せな気分になった。
「カメラ」「セーラー服」「坂道」がキーワードですかね。

そして、この映画を宝塚で観られたことが嬉しい。



原作では、主人公の夢路歩が写真部の撮影合宿を宝塚でおこなったり、宝塚大劇場を訪れたり、手塚治虫の足跡を辿ったりするらしい。
そういう縁があっての手塚眞監督であり、宝塚映画祭での上映なのでありましょう。

映画祭の会場であるシネ・ピピアのそばには宝塚大劇場があり、手塚治虫記念館がある。
宝塚映画祭での『東京シャッターガール』の上映は火曜、木曜、金曜の3回。手塚治虫記念館の休館日である水曜は上映がないのである。
むむっ!これは間違いない!
「手塚治虫記念館にも寄ってね」ってことに違いない。(笑)
ちょうど見たい展示もあったので、宝塚の街を散策しがてら行ってみた。と書くと映画を観たあとに行ったみたいだけど、映画を観る前に行きました。(笑)

宝塚市立 手塚治虫記念館

この日は、雲ひとつない青空といってもいい快晴で、気候もよく、最高の散策日和。
阪急宝塚駅周辺は、本当に上品でオシャレ。
そこにたたずむ手塚治虫記念館もまたオシャレな外観をしている。

まずは、手塚マンガのキャラクターたちにお出迎えされる。
もうこれだけでワクワクする。



展示物がスゴい。水谷豊のヴァンパイア写真まであった(笑)。古いマンガ本もたくさんある。著名な漫画家との共著など興味深いものが多い。
現在のマンガ文化を創りたまいし“漫画の神様”の偉業がよくわかります。
アトムヴィジョンでは短編アニメを観ることができる。この日は『オサムとムサシ』が上映されていて、ちゃっかり観て来てしまった。名作。
他にも、アニメ(動画?)製作が体験できたり、手塚マンガが好きなだけ読めたり、ジャングル大帝をイメージしたカフェがあったり、手塚ファンでなくとも1日楽しめるんじゃないかなと思った。
すごく居心地がいいの。


そうそう、これを拝見するために来たんですよ。


さらにもうひとつ見に来たのがこれよ。(本命ともいう)


ブラック・ジャック創作秘話展!!
こちらも見応え読み応えがあって楽しめた。
2月18日までやっているようです。

がしかし、最大の目的だった「平山夢明さんを描いた生原稿」はなかったです。それだけが残念だった!(笑)

でも、それを差し引いても至れり尽くせり。何が至れり尽くせりなのかよくわかんないけど、そういう気持ちになった1日だった。楽しかった♪


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